津田岳宏の事務所

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2012年11月21日 (水)

麻雀と賭博罪

おととい、麻雀の業界誌「麻雀新聞」の取材を受けた。

雀荘が賭博罪で検挙された事件の弁護を私が担当したので、その件の取材だ。


日本人に親しまれている3つのギャンブルと言えば、競馬・パチンコ・麻雀であるが、法律的な扱いは各々異なる。


競馬は、競馬法のもと、合法賭博である。

パチンコは合法賭博ではないが、「3店方式をとっているので、賭博にあたらない」と解釈されており、検挙されることはない。


一番割りを食っているのは麻雀だ。


賭け麻雀が世間一般にされていることは周知の事実であるが、検挙されることはほぼ皆無である。


しかし、いわゆる「フリー雀荘」は、ごくまれに検挙される。

①店が暴力団とつながっている場合
②賭け額が大きい場合
などに検挙されることがあるのだが、今回は、暴力団とのつながりが全くなく、レートもテンゴ(1000点50円)とピン(1000点100円)という健全な店が検挙されたので、業界に大きな衝撃を与えた。


なお、雀荘などで「ピンまでは捕まらない」などと豪語している人がたまにいるが、これは間違っている。
警察がその気になれば、ピンはおろかテンゴであっても、賭博罪で逮捕されてしまう。


今回の事件については、おそらく、派手に宣伝していたので検挙されたのであろう。


賭博罪は風紀に対する罪なので、「公然性」が強くなると、違法性が強まる。

ドイツ刑法やフランス刑法は、公然性が賭博罪の要件となっている。
日本でも、明治初期の刑法草案では、公然性が賭博罪の要件となっていた。
「公然性」は、賭博罪のキーワードである。


大学生が部室でする麻雀やサラリーマンが同僚とする麻雀(セット麻雀)が逮捕されないのは、その麻雀が知れているのが仲間内だけで、公然性がないからである。

一方、フリー雀荘が派手に宣伝すると、多くの人の知るところとなり、公然性が増す。
そうなると、検挙される可能性が高まる。


店というのは、営業努力しないとつぶれる。
しかし現状の法律では、フリー雀荘は、営業努力すればするほど、検挙される可能性が増す。
捕まりたくなければ、宣伝などせずに、ひっそりと営業しながら少ない利益で細々とやっていくしかないのである。


ただ、賭け麻雀が世間一般にされているのはみんな知っている。
医者・弁護士・政治家・警察官・学校の先生など固い職業の人たちの中でも、賭け麻雀をしたことがある、という人はたくさんいる。
「賭け麻雀」という大きなくくりでとらえれば、賭け麻雀自体に、公然性があるといえるのだ。


そのような中で、「賭け麻雀はごくまれに捕まる」というあいまいな法律状態は、断じておかしいと思う。


著名な刑法学者の中にも、「一般的な賭け麻雀を違法とするのはおかしい」と著書に書いている人はたくさんいる。
法改正をすべきである。


賭け麻雀と法律の問題は、私が力を入れている分野である。
これからも、折にふれブログに書いていきたい。

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コメント

大阪のローカル・サンマ雀荘ですが、このような営業法でも賭博に該当するのでしょうか?
(街中の雀荘であれば、全ての客が現金での勝ち負けをするので賭博になるでしょうが、当店のような常連客が殆どの店では、負けても帳面付するだけで全額精算するわけではないということは、賭博では無いと思うのですが?


 当店の営業は、テラ銭を上げるためではなく、お客様に「任意の金額の遊技料」を収めて頂くというシステムで成り立っております。
・ 2時間で3~4回ゲームが終わる。
・ Top払いの1,000円の遊技料なので、2時間で3000円~4000円。
3人で割ると。1時間に一人500円~700円の遊技料を払っている計算であり、
風適法の上限以下である。
6時間打てば3000円~4200円、20日間来れば60000円~84000円の遊技料負けとなってしまうので、殆どの人が負になる。

 簡単に説明すると、AさんBさんCさんの3人で1ヶ月打っていたと仮定すると、Aさんが月間Totalで3万円勝ったとしたら、本来ならAさんが60000円~84000円の遊技料負けになっているはずだから、その皺寄せがBさんに回りBさんの負けは自分の60000円~84000円とAさんの遊技料60000円~84000円+勝ち額30000円を合計した金額の150000円~198000円になる。Cさんは60000円~84000円の遊技料負け。

 これを延々と繰り返すのであるから、結局は殆どの人が勝ったり負けたりしながら
毎月60000円~84000円の負になる。
だから、お金が無い人は、店が立替払いをして帳面に記入するだけで、月間で20万の負になっても月末に2~5万円だけ支払ったり、中には10年間1円も支払っていない者もいる。
 お金のある人は、毎回現金で払ったり、勝った時は持って帰るけど、長期で観ると遊技料の分を現金で支払いに来ているだけである。
ということは、任意の遊技料を支払っているだけであり、賭博には該当しない!

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