津田岳宏の事務所

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2013年2月22日 (金)

「金スロ」摘発の波紋

大阪市営地下鉄に出されていたパチンコチェーンの広告が違法だとして市民団体が提訴し、これを受けて市は広告の中止を決めたのだという

この市民団体、「ギャンブル依存症を生む公認ギャンブルをなくす会」というらしい。
パチンコの糾弾が活動のメインのようだが、あわせて競馬や宝クジの撤廃、さらには酒の広告の縮小までも主張しているようで、立場は真逆だが、筋金入りの団体である。

ただ、サイトを見る限り麻雀についての記載はなかった。
麻雀は「公認ギャンブル」ではないからか、それとも、麻雀はマイナーなので相手にするまでもないということか・・それなら何だか少し悔しい('~`;)
今度、私の本でも持って逆売り込みでもかけてみようか。「賭け麻雀も取り上げて下さい!」なんて。追っ払われるか(笑)


「なくす会」が、親の仇のごとく叩きまくっているのが、パチンコである。
三店方式というグレーなシステムで事実上公認されているパチンコには問題点も多く、私も、パチンコ店と麻雀店の扱いの不公平を訴訟で主張したことがある。
ただ、だからパチンコは撤廃してしまえ、というのは乱暴に過ぎるだろう。
パチンコは20兆円産業で、その規模は麻雀と比べものにならない。
規模が大きいということは、それだけ、従事している人も多い。パチンコ業界で働いて生計を立てている人が無数にいるのだ。
もし日本からパチンコがなくなれば、その人たちはみんな職を失う。その社会的デメリットは計り知れない、というか、その人の立場になったとき、こんな不景気な時代に職を失うつらさがどんなに大きいか・・


「なくす会」の主張には、マユツバもある。
会によれば、日本には200万人のギャンブル依存症がいるというのだが、いったいどこから取ったんだろうこの数字?
きっと、会の基準なら、日曜日に花見小路のウインズに行ってそのままパチンコ屋に行き、AKBをBGMにモニターでメインレースを見ている私は、ギャンブル依存症なのだろう。私の友達のアノ人もアノ人も、ギャンブル依存症だ。ライターのアノ人なんて、きっと重度のギャンブル依存症と言われるだろうな。みんな仕事はしているし、生活は破たんしていないけれども、おかげさまで('~`;)

さらに会は、ギャンブル依存症者への治療費などのコストを考えると、公認ギャンブルは経済的に赤字になるのだと言う。
ならば、20世紀にスタートした街で唯一100万人都市になったラスベガスという街の現象をどうとらえるのか。
カジノや公営ギャンブルが一般に大きな経済的利益を出すことは明白な事実である。
ただ、ギャンブル依存症を生み出すのも事実なので、そのメリットとデメリットを考えて国はどうすべきか、が問題なのである。

まあ、真逆の立場だけに、「なくす会」の人たちとは機会があれば一度真剣な議論をたたかわしてみたいとも思った。
とにかくギャンブルについては、くさいものにフタをするのではなく、議論をはじめて出発点をつくらないといけない。それが結果的にギャンブル依存症者への救済にもつながるはずだ。



それはさておき、最近はパチンコへの風当たりも強い。
警察は、パチンコへの締め付けを相当に強化しているようだ。
驚いたのは、「金スロ」の経営者が常習賭博の疑いで逮捕されたというニュース

「金スロ」は、

①自動販売機で金箔を買う。
②自販のおまけでスロットゲーム機のクレジットが30付いてくる。
③スロットゲームをしてクレジットが100になれば、おまけでさらに金箔がもらえる。
④金箔は、すぐ近くの古物屋で買い取ってくれる。

というシステムになっている。

この説明ではイメージしづらいかもしれないが、単純に言うと、「メダルを換金可能にしたゲームセンター」である。
店側は、「あくまでゲームセンターなので、違法ではありません」と大きく宣伝していて、去年くらいから店もかなり流行っていた。
ただ、やっていることの実質は「無許可のパチスロ屋」であり、これを放置すると風営法の規制が骨抜きになるので、そのうち風営法違反で摘発されるだろう、と私は予想していた。

で、今回摘発されたわけなのだが、驚いたのは「常習賭博」で逮捕されたという点。
なぜなら、「金スロ」店と客は直接に金のやり取りをするわけではなく、古物屋を介してのやり取り、つまり形式的に「三店方式」を取っていたので、これを賭博で挙げてしまうと、正規パチンコ店の「三店方式」の合法性が説明できなくなるのでは・・と思うからだ。
だから私は、「金スロ」が風営法違反で捕まることはあっても、賭博罪での摘発はないだろうと予想していた。しかし、賭博で挙げられたのだという。

三店方式の金スロが賭博で摘発されるのならば、同じく三店方式の一般のパチンコ店が賭博で挙げられても不思議ではない。
パチンコ店が賭博で摘発される可能性は0だと思っていたが、最近の締め付けの強さも考慮すると、もしかしたら、今までの常識が覆される日がくるのかもしれない。
少なくとも、パチンコ店も危機意識は持った方がいいだろう。
いまだに、メール会員などにイベントを示唆する煽りメールをする店もあるが、そういう店はかなり危ない。
賭博は違法だという確固たる判例がある以上、当局に「もはや放置できない」と判断されて検挙されれば、「今まではずっと認められていたのになぜだ!」と主張しても無駄な抵抗である。
この点、フリー雀荘とパチンコ店に、本質的な差異はない。


フリー雀荘は摘発、競馬は脱税で起訴、そしてパチンコ店も摘発の危機・・

これらの産業が全て衰退して完全に消滅すれば、「なくす会」は祝杯を挙げるのだろうか。いや、酒はアルコール依存症になるからといってお茶で乾杯するのかもしれない。なるほどたしかに健全なのかもしれないがw

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