津田岳宏の事務所

無料ブログはココログ
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« 偉人の強運ー岸信介編 | トップページ | 銀座のクラブは暴利行為? »

2014年11月24日 (月)

パチンコ三店方式の問題点

弁護士ドットコムから頼まれて,パチンコ三店方式の問題点について記事を書いた。
あの記事は字数が制限されていてちょっと書き足りなかったので,ここで補足しておく。

風営法23条1項2号は,パチンコ店が賞品を買い取ることを禁止している。
これを認めると,現金の提供を認めるのと同じで,実質的に賭博になってしまうからだ。

同条の趣旨は,パチンコが実質的に賭博になることを禁じる点である。
とすれば,三店方式にしたところで,実質的に賭博になることは同じなので,三店方式は違法という結論になる可能性は十分にある。
そのような見解をとる刑法学者もいる。

三店方式は,判例はないが違法となる可能性があるというもので,グレーである。
グレーであることが原因で,大手パチンコチェーンがJリーグチームのスポンサーからおろされる,パチンコ関連企業が上場できない,などの事態が発生している。

ついでに書いておくと,古物営業法は1万円以上の取引については身元確認を要求しているが,交換所の買取では1万円以上であっても身元確認はされない。この点は完全に違法である。


パチンコのような誰もが知っている大規模産業にグレーな部分があることは,国として恥ずかしいことだ。海外への示しもつかない。
これはすみやかに,ホワイトかブラックにすべきだ。
僕個人は,ホワイトに,すなわちパチンコ換金は合法化してかわりに厳格な規制をおくべきと考えている。

理由として,まず今さら違法にすると,多数の失業者が出てしまう。
また,そもそも三店方式が導入された理由は,当時パチンコの景品買いに暴力団が盛んに介入していたところ,これを排除するためであった。
もしも三店方式(換金)を違法にすれば,再び景品買取りがアウトローのビジネスになる事態が容易に想定される。
違法にしたところで,景品を換金したいというニーズは必ず残る。そこにアウトローが触手を伸ばすのは自明の理だ。
アルカポネが莫大な利益を得たのは,禁酒法というバカな法律が施行されたからだ。
パチンコユーザーの数は多い。彼らの多くは,景品の換金を望んでいる。
今さら換金を違法にすると”日本のアルカポネ”をうみ出しかねない。


最近は,パチンコ換金を禁止しようとしている政治家もいる。
このような動きを歓迎する声も多い。
そういう声は,パチンコ自体を糾弾する声とほぼパラレルだ。
グレーでありながら大きな利益を上げているパチンコ業界は,ただでさえ批判の的になりやすい。
しかもパチンコには,北朝鮮への送金問題のように,国民を激しく憤らせるような問題もある。
パチンコ換金を合法にするのであれば,パチンコが最大限国益に資するようなシステムの構築が不可欠である。
「日本国に貢献するパチンコ」という姿勢を全面に出さない限り,国民は合法化に納得しない。
パチンコ税の導入,社会福祉活動の義務付け,会計の徹底した透明化などと引き換えに換金を合法化するのが最善だと僕は思っている。



よろしければクリックお願い致します→

 人気ブログランキングへ

« 偉人の強運ー岸信介編 | トップページ | 銀座のクラブは暴利行為? »

ギャンブル」カテゴリの記事

コメント

議論する内容か?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1790625/58078915

この記事へのトラックバック一覧です: パチンコ三店方式の問題点:

« 偉人の強運ー岸信介編 | トップページ | 銀座のクラブは暴利行為? »