津田岳宏の事務所

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2014年12月 3日 (水)

つくられた偏見

12月1日に配信されている「αシノドス」に僕の原稿が載っている。紹介で書かれている通り,日本人の賭博への偏見が自由民権運動の弾圧と関わっている話などを書いている。

明治政府は,自由民権運動の対応に手を焼いていた。

この反政府運動は是が非でもおさえたいが,民主主義を求める運動を正面から弾圧するのは具合が悪い。
そこで政府は,自由民権運動の“ケンカ担当”をしていた博徒に目をつけ,ここを潰して間接的に運動を弾圧しようと目論んだ。
政府は,極端に刑が重くきわめて非人権的な内容の「賭博犯処分規則」を制定し,博徒たちを次々と捕まえ,重罰に処した。
賭博犯処分規則は,あまりにも封建的で酷い法律だったので,人権保障が弱い大日本帝国憲法のもとですら憲法違反とされ,制定からわずか5年で廃止された。
しかし,この苛烈な法律のインパクトは強烈で,当時の国民に「賭博は大悪だ」という強い忌避感を植えつけ,それは現代まで続いている。

日本人の賭博への忌避感は,明治初期の「賭博犯処分規則」によってつくられたものである。

しかし忘れてならないのは,この「賭博犯処分規則」は自由民権運動の弾圧を目的とした法律で,憲法違反とされた不当な法律だったということだ。


αシノドスには,上記の話をはじめ,賭博罪について色々と書いている。
有料マガジンなんだけど,ご興味ある方は読んでいただければと思う。


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コメント

賭博など偏見されてあたりまえ。博打でまけた金をサラ金から借り多重債務。今じゃあ闇金弁護士サイトまであり過払い金に続く弁護士の収入源。登録をしていない闇金業者に乗り込んで依頼者の借金チャラにするなどは昔はやくざがしていたことを今は弁護士がしている。バッチの威力はおそろしい

↑ それを偏見と言う

絶対賭け事したことない人の妄想だよね

 まさしく賭博犯処分規則という近代国家にあるまじき暴力的な法令によって、江戸時代まで『庶民のささやかな娯楽』であった賭博は絶対悪とされた。
 さらに問題なのは、この規則に関する手続きの太政官布告において、『証拠が存在しなくても警察官の判断で逮捕を可能』としたことだ。
 当時すでに欧州では賭博は軽犯罪とされていたにもかかわらず、日本だけはそれに逆行する暴挙を行った。賭博で身を持ち崩す人間は、常習者の中でも1%に満たない事は現代の統計がすでに示している。
 暴力によって賭博を弾圧し、庶民の賭博=悪の共同幻想を与えた国家は、戦後になって復興資金調達のために現代まで続く宝くじを発行した。
 賭博行為を政府の都合によって弾圧し、状況が変われば自ら胴元となる。その結果が今の賭博罪と賭博に対する偏見だ。パチンコ等が取り締まりの対象とされないのも、どこかに賭博罪は無理があるという意識の表れだろう。
 この事実を広く知らしめ、賭博に対する幻想を破壊し、庶民のささやかな娯楽を取り戻す日が来ることを切に願うものである。

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