津田岳宏の事務所

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2015年6月18日 (木)

ルール/システム、こだわります

京都グリーン杯、何よりこだわったのは、ルールとシステムである。

ルールづくりは、プロモーターの役割である。
麻雀はただでさえ複雑なゲーム、選手に“卓上での演出”をする負担はかけたくなかった。
選手は純粋に賞金を目指して戦い、その中で、スピーディーで、中身が濃く、スリリングで、さらに実力がしっかり反映される戦いになるようなルールとシステムにしようと考えた。
矛盾する要請を充足させるのは困難ではあるが、法律家のはしくれとして、バランスの取れたルールづくりは、腕の見せ所だと思った。
以下、ルールとシステムの趣旨を書く。


1 東場アガリ連チャンで南場はテンパイ連チャン、赤ドラあり
 放送用スポーツとしてのスピーディーさを演出するために、東場はアガリ連チャンとした。 
 なお、アガ連とテンパイ連では、若干正解が異なるはずだ。東場と南場を違うシステムにし、考える要素を多くすることで、実力が反映するようにしようという狙いもある。
  赤ドラは、一般ユーザーはありで打っていることの方が多いであろうから、実戦的な麻雀を見せる意味から採用した。
  また、これは異論反論あるだろうが、個人的には「赤あり祝儀なし」というのは選択肢の幅が広くもっとも実力の出るルールだと考えている(赤なしはドラの比重が、祝儀ありは赤の比重が高すぎる)。

2 ダブロン、トリプルロン
  ダブロンは、一般にありのルールで打たれていることが多いであろうから採用した。
  トリプルロンは滅多にないので、もし起きたときの演出的な効果(レア度を際立たせる)を考慮して「流局」とした。なお、トリプルロン以外の途中流局には何ら演出的な効果は期待できず、展開を間延びさせるだけなので、採用しなかった。

3 トビ賞
  ハコ下に意味を持たせ、戦いをスリリングにするために、トビ賞は採用した。
  もっとも、淡白な展開を避けるため、トビでも続行とした。
  また、トビ賞の比重が高くなりすぎてバランスが壊れるのを避けるため、複数がトんだ場合のトビ賞は分割することとした
 なお、トビ賞が発生するのは1回戦につき1局のみとしているのも、バランスに考慮したものである。

4 オカ・ウマ
  オカは、一般に採用されていることがほとんどなので、採用した。
  ウマには趣向を凝らした。
  20-10-0-30である。
  ここを単純な10-20にすると、トップの比重が高すぎると考えた。3回戦という枠組の中、単純なトップ取りゲーになることを懸念した。
  そこで、ラスを重くした。
  本ルール、ウマとオカを合算すると「35-5-5-35」となる。
  ラスを重くし、トップが誰かだけでなく、ラスが誰かも注目点になるようにし、より中身の濃い戦いを演出できると考えた。
  また、トップラスで上下70あるので、最終戦では逆転の可能性が出やすくなる。
  中身が濃くスリリングな戦いが期待できるはずだ。
  なお、赤ありで素点が出やすくしているので、オカ・ウマを若干大きくしてもバランス上問題ないと判断した。
  
  さてこのルール、一見トップが重いように見えるが、実はそうでもない。
  それは、本大会が「2位まで残り」システムになっているからだ。

5 システム
  麻雀は4人の戦いだ。実力者であっても「1位を取れ」と言われたら、容易ではない。しかし、「2位までに残れ」なら、話は違ってくる。
  3回打ってトータル2位になれ、という要請は、かなり現実的である。
  本大会は、3回打って2位になれば、プレーオフにいける。そこでも2位になれば、決勝にいける。そこでも浮きの2位なら5万円ゲットだ。三賞しだいでさらなる上積みもある。
  本大会は、「ぶら下がり」続きでも、結果が出るのである。
  強い奴は多少悪くてもぶら下がる、麻雀はそういうゲームだと思っている。
  本大会、オカ・ウマからは、一見トップが重く見えるが、ラスも重くかつ2位まで残りなので、たとえば0-3-0-0ならば、かなりの確率で残れる。
  0-2-1-0でも、素点と展開しだいで、十分残れる。
  つまり、トップを取らなくても、ラスを引かなければ、結果につながるのである。
  
    本ルールでは、ラスを引かずにトップを取ることがなにより重要となる。
  1-1-0-1と1-0-2-0は、平均順位は同じだが、本ルールでは2万点も違う。
  後者はかなりの高確率で通過だが、前者は微妙だ。
  1-1-0-1は、上記0-2-1-0と同価値なのである。
  一方で1-0-2-0は、かなり強い。
  1-0-2-0と0-3-0-0は、平均順位は後者が上だが順位点は前者が上という逆転現象が起きる。
  つまり本大会は、初戦トップを取れば「残り2回ラスを引かなければほぼ通過」ということになる。このあたりも、選手のメンタルや戦術性などで実力が出やすく、見どころにもつながるのでは期待している。
  
  本大会は、「ラスは決して引かず、隙あらばトップを取る」というのがもっとも残りやすい戦術だ。
  そしてそのスタイルは、「強い奴」の典型的パターンのひとつだ。
  リスクをとってトップを狙うか、安全にラスを避けるか、この判断が戦術上重要となるシステムであり、そこにはしっかり実力が反映されるはずだと考えた。

  トップとラスは同価値なのだが、平均順位と順位点は比例しない、というこのシステム、本大会の「新しい提案」のひとつである。


以下、予選順位とアドバンテージの趣旨を、追ってまた書く。

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